完結した作品は全て公開をやめました

 小説投稿サイト『カクヨム』近況ノート2020年1月5日分の転載です。

 

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 19年10月からカクヨムをはじめて試行錯誤して来ましたが、正直、自分のスタイルには合わないです。のんびり小説を書いて、ゆっくりじっくり気に入った小説を読む、というスタイルをしたいのですが、カクヨムでは難しいと感じています。

 

 12月はじめに、カクヨムを退会するつもりでしたが、その際は、一度考え直し、思い留まりました。

 

 それに、退会をしてしまうと、自分がレビューした記録さえ消えてしまうため、それもどうなのかと思っています。

 

 従って、退会はしません。

 

 が、自分の作品は完結したらカクヨムでは公開せず、有償であっても、落ち着いた場所で公開しようと思っています。今、場所を探している所です。

 

 私も十代後半から二十代前半までは作家を本気でめざしていた時期がありました。新聞の読書欄に投稿したり、文芸誌の新人賞に応募していました。
 短歌、川柳やエッセイ的なものは、割と新聞の読書欄に掲載されたりしましたが、小説の方は短編が一度佳作に入っただけでした。当時の応募作品は、カクヨムには掲載していません。純文学のジャンルです。

 当時は、ライトノベルという言葉すらない時代です。

 ファンタジー小説というような括りで細々と作品が書かれている時代でした。

 自分が書きたいものと文芸誌が求めている作品は明らかに違っているので、応募は止めました。応募していたのは純文学系の新人賞ですが、書きたいものはSFファンタジーだったからです。

 書店で「ライトノベル」コーナーができた時は嬉しかったです。


 カクヨムは、読み手より書き手が多いと言われています。私もそう思います。

 理由は、Twitterとカクヨムで同じ「タグ」を使い、その後のアクセス数の時系列変化を分析したからです。

 コアなファンが多いキーワードを、カクヨムとTwitterの「タグ」で使った場合、
カクヨムは殆どアクセス数に変化はありません。
 Twitterで同じ「タグ」を使ったツイートを飛ばすと、そのツイートにはフォロワー数の10~20倍以上のアクセスがあります。

 それは、カクヨムの「タグ」は、Googleなどの検索エンジンに直ぐ反映されないからです。現状、カクヨムの「タグ」はカクヨム内の検索タグに過ぎません。


 全てのユーザが同じ土俵で作品を公開できる。

 

 カクヨムのような小説投稿サイトは、意義のあるものだと思いますが、利用の仕方を間違え易い仕掛けであるようにも思います。

 私が苦手なのは、ごく一部の方の『無言の同調圧力』です。具体的には、ロクに読んでもいないのに、作品や私をフォローすることです。

 フォローされていても、全くPVが増えないので、自らの作品に誘導する行為だと直ぐ分かります。


 こちらがお返しのフォローや応援を付けない限り、ピクリとも動きません。★が欲しい気持ちも理解できますが、先にフォローするなら、まともに読んで欲しいです。

 そんなことの繰り返しで、カクヨムが楽しくなくなりました。そういう方は広告付きなので、Wi-Fiもない所で読むのは余計に苦痛です。

 

 限られたユーザーしかいないカクヨムの中で、★やPVを幾ら増やしても、それだけでは、ごくごく一部の成功した有名作家のようにはなれません。
 また、作品が出版されても、小説の執筆だけで生計が維持できる確率は相当低いです。

 小説投稿サイトの登場で、作家デビューできるチャンスは広がりました。が、日本市場は頭打ちしており、専業作家の道は以前より厳しくなっていると思います。

 
 自分が好きな作品を書くことと、書いた作品が売れて生活基盤になる、ということはイコールではないです。私の嗜好に合えば、★が全く付いてなくても面白いモノは面白く、そうでないものも然りです。

 

 カクヨムで読んだ作品の中で、面白いと思った作品は色々ありますが、スゲーと思ったのは、まだ一作しか出会っていません。

 その作品は、数年前の投稿作品です。しかし、★0、応援0でした。

 私のレビューや応援コメントに何の反応もされないので、作者の方は既に作品を残してカクヨムで活動していないと思います。

 どんなに良い作品でも日の目を見ず、埋もれてしまうことはあります。だからと言って、★のために空フォローをしないで欲しいです。


 幸い、私は本業も投資も好調なので、作家として身を立てる必要はありません。従って、自由に自分のペースで作品を書きたいし、好きな作品をゆっくりと味わいながら読みたいと思っています。

 

 このため、空フォローされて無言の圧力に縛られる原因となるのであれば、敢えて、完結した作品はカクヨムに掲載しません。私は縛られないで自由に振舞わせて貰います。