第15話 11月4日、帰りの新幹線待ちの京都駅

 新幹線は17時26分発を予約していました。

 

 それまでの時間を、京都駅の八条口アスティロードにある「京ダイニング八条」で過ごしました。

 

 八条ビールを飲みながら京都の日々を惜しみましたが、おつまみの注文でしくじりました。何をどう迷ったのか、フィッシュアンドチップスと鶏の唐揚げを注文してしまいました。


 他のテーブルを見て、失敗した、と思いましたが、どうにもなりません。

 一人で食べる量ではなかったです。居酒屋ですから。

 

 ただ、今回の京都での3日間は、とても有意義なものでした。

 

 3日、4日の式は、主催側の想定よりも人数は少なかったかも知れません。
 
 私の見立てでは、数万人以上を想定して車両通行止めの措置を取り、実際は数千人に留まったと思います。

 しかし、渋谷のハロウィンのような混乱もなく、コスプレでの参列など全く見掛けませんでした。
 混雑していないお陰で、ゆっくりお別れができ、却って良かったかも知れません。

 

 ただ、人数が想定より少なかったことで、もし京アニの評価が社会的に下げられるのであれば、私は断じて違うと反論します!

 

 帰宅後、この記事を書き上げて布団に入り、何だか悔しくなって、少し書き足しました。

 

 3日は、式に参列してみやこメッセの外に出た時、マスコミの方が何人もいて、私はその一人から簡単に取材を受けました。


 どういう関係か、どこから来たのか、どんな雰囲気か、など。

 

 恐らく、会場外に渋谷のハロウィンのように人が溢れ、会場から外に続々と人が出て来る様子を取材に来たのだと思います。

 

 4日は、特にマスコミと思える方をみやこメッセの外では見掛けませんでした。

 「思っていたより人が少ない」→「大したニュースにならない」
 →「もう取材対象ではない」

 

 確かに、一般の方の内、都合がついて参加できた方は少なかったかも知れません。
 
 発表から3週間足らずでの式の開催、秋の3連休という宿も交通手段も予約が取り辛い環境、開催場所が京都。周知も十分できていない。


 それでも、数千人を超える、あれだけの人が集まりました。

 

 集まった人々は、京アニから伝えられた注意事項をしっかり守り、理路整然と式に参列していました。


 ここぞとばかりに目立とうとする姿で参列などしていませんでした。

 つまり、ハロウィンとは違い、本当に追悼をするために、みんな集まりました。

 

 京都アニメーションと関係された方々には、準備から運営、誘導と、本当にありがとうございました。

 

 参列させて頂き、感謝しかありません。

 

 これまでの京アニ作品を心から大切に、これからの作品をいつまでも楽しみに待っています。

 

 私は、

 いいえ、

 私も、京アニをずっとずっと応援しています!
  

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