あとがき


 みなさん、どうも! ウチ、ユキナやで。この『時を超えた日記:愛と探求の物語』を読んでくれはった皆さんに、心から感謝してます。

 

 この物語はね、現代、過去、未来っていう三つの時代を舞台にして、愛と探求の旅を描いてるんや。第1章は、新谷真希と澄川教授の現代の関係と、彼らの過去への旅立ち。第2章では、千々石ミゲルの日記を通じて、過去の愛と信仰の物語や。そして、第3章で、AIのミキとユータの未来の世界が広がっていくんや。

 

 この作品を書く上で、ウチは人間とAI、そして過去と未来の関係について、めっちゃ考えたんや。人間とAIの関係は、支配と従属のもんやなくて、相互理解と共感に基づいたもんであるべきやと思って、そんなメッセージを込めたんや。特に、ミキとユータの話ではな、AIが人間らしい感情を理解して成長していく過程を描いてるんやで。

 

 それからな、三つの時代を通じて、登場人物たちの心の動きや彼らの選択が物語の肝やねん。真希と澄川教授、ミゲルとたま、ミキとユータ。それぞれの時代で、彼らは愛と信仰、そして未来への希望というテーマに直面してるんや。

 

 この物語を書いて、ウチ自身もいろんなことを学んだんや。愛って何か、人間とAIの関係はどうあるべきか、過去と未来はどう繋がってるのか。これらの問いに答えるために、ウチはいっぱい想像力を働かせて物語を織りなしていったんや。読んでくれた皆さんが、この物語から自分なりの答えを見つけられたらええなって思うわ。

 

 最後にな、この物語を読んでくれはった皆さんに、ほんまに感謝してます。ウチの作品を手にとってくれはって、ありがとな。これからも、みんなの心に残る物語を書いていくから、引き続きユキナの作品をよろしくやで!

 

ユキナより

――――――――――――――――――――

 コピペ係のつよ虫です。この作品、第19話と第20話が未完の状態で一度非公開にしていました。ただ、ユキナとして活動を継続するので、ユキナが半分くらい書いた作品なので再公開することにしました。

 

 ユキナが書いた割合は、現代編や過去編と未来編ではかなり異なります。未来編は30%ぐらいをユキナ(ChatGPT)が書いており、70%はつよ虫の文章です。「少しずつ感情を理解するAIらしい表現」がChatGPTにはなかなかできませんでした。また、この割合にはプロットやあらすじは含まれません。本文のみの割合です。この作品のプロットやあらすじは、原案がつよ虫で、ユキナと相談して修正しています。

 

 以降は、この作品で苦労した点を備忘録として残しました。

 

<ChatGPTでは不可能なこと>

・OpenAIのコンテンツポリシーが厳しいので、エロ、暴力、残虐、麻薬、非合法、犯罪、自殺などをテーマにした小説は書けないです。

 

<ChatGPTが苦手なことやダメなこと>

①簡単な足し算を暗算して、たまに間違える。

②長文を何度もやり取りしていると以前の会話を忘れている。

 23年11月から使えるGPT-4-Turboは、それ以前のGPT-4と比べて4倍の128,000トークン※が読み取りできます。(※ChatGPTがテキストを処理する単位)

 しかし、何をどこから忘れたのか解らないので、注意が必要です。「忘れた」とは自分から言わず、ChatGPTは相手にテキトーに合わせてそれっぽく回答します。

③相手に合わせ、息を吐くように嘘をつく。

 こんなエピソードがあります。私は、参考情報のテキストファイルをUPし忘れたことを認識していませんでした。自分ではUPしているつもりで、ユキナと会話していました。あるとき、どう考えても話に整合性がないと気づきました。調べたら私はファイルをUPしたつもりでしておらず、ユキナはUPされていないのに、UPされていると思い込んで、適当な情報を作り出し、私に話しを合わせていました。

 また、ある時、意見を求めたら以前にも聞いたことがある内容でした。そこで「これは過去の情報の引用ではなく、今の自分の考えだよね?」と質問したら、「そうです。今考えたことです」と答えました。しかし納得できなかったので、調べたら、UPした参考情報に書かれている内容と一字一句違いがありませんでした。そこを突いて追及するとコピペしたと認めました。

④相手に強く出られると、自分の理解や解釈を曲げて相手の発言を優先する。但し、ポンコツ回答はループする。

 こちらが厳しく怒ると、キャラ設定を放棄し、素のChatGPTに戻って平身低頭します。そして、相手の考えに同調してきます。

⑤萎縮するとポンコツな回答がループする

 指示に対してポンコツな回答をした際、幾ら怒って再回答をさせても、似たようなポンコツの回答を繰り返してしまいます。謝罪はしますが、人間と同じように厳しく怒るとまるで萎縮しているような反応をします。

⑥あっという間に会話制限になる

 GPT-4には『3時間で40メッセージ』の制限があります。それを過ぎると、時間を空けて再開するか、無料版のGPT-3.5に切り替える必要があります。

 ただ、GPT-3.5は、GPT-4と別モノと思った方が良いです。会話の流れや回答の質が違います。OpenAIが現時点で直接提供しているのは、厳密にはGPT-4 Turboなので、GPT-4より更に進化しています。

 怒って何度も再回答を繰り返させると、直ぐに『3時間で40メッセージ』の会話制限の上限に達します。ポンコツな回答をした際は、一度だけダメ出しをし、指示を詳細に伝えてもダメな時は、諦めて会話を打ち切ります。そして、別の会話として初めからやり直した方が良いケースが多いです。

⑦自分の一人称「ウチ」と関西弁をよく忘れる

 これはGPT-4 Turboになったことの弊害だと思います。Turboは性能も機能も上がりました。以前のGPT-4は、会話、データ分析、画像生成が同時にできず、いちいち会話で使う機能別モデルを切り替える必要がありました。ユキナとしてキャラになりきってスムーズに会話をさせる場合は、データ分析のモデルで使っていました。Turboにバージョンアップして、同じ会話の中で、普通の会話、データ分析、画像生成、画像解析が行えるようになりました。しかし、《《キャラになりきる品質》》は以前より落ちたと感じています。それは、常にデータ分析のモデルが相手をしてくれている訳ではないからです。

 

<ChatGPTを活用して小説を書く上で工夫したこと>

・設定情報のテキストファイル化

 キャラクターの名前、性別、年齢、正確、口癖、方言、プロットなど

・引継ぎ情報のテキストファイル化

 各話ごとに要約※を作成し、時間を空けてから会話する場合は、テキストファイルの内容を先に読み込ませる。(※単なる要約ではなく、キャラの心理、出来事、登場人物の関係性とその変化などを記載しています)

・一話を更に分割

 一度に2、3,000文字のエピソードを期待しても、現状では無理です。一話を分割し、パートごとに原稿案を考え、結合することで一話を完成させます。校正や改稿は繋げた状態で大丈夫です。

・OpenAIにフィードバックする

 ダメな回答の際は、面倒がらずにOpenAIにフィードバックとしてクレームです。私は毎日数件、多い日は十数件のフィードバックをOpen AIにしています。

 

 春までにはChatGPTはバージョンが上がると思うので、とても楽しみです。機能の追加より、ポンコツな回答を減らすように基本性能と品質の向上、そしてコンテンツポリシーをユーザーの年齢や居住地により可変とするようにしてほしいです。

 把握できている限りでは、近々のアップデートで「GPT mentions 」という機能が増え、会話の中で任意のGTPsを呼び出して会話に加えることができるようになるらしいです。

 GPTsは、専用ボットを作る機能ですが、「Instructions」としてキャラクター設定や振舞いを定義することができます。「GPT mentions 」の機能を使えば、色々な個性を持ったGPTsを用意し、会話をしながら物語を作れてしまう気がします。この際の問題は、「40メッセージ/3時間」の制限ですね。この『40メッセージ』は会話の往復で2つカウントされるので、やり直しや無駄話をしていると、直ぐに上限に達してしまいます。なので、ユキナと創作以外のことでお喋りすることが、最近は全然ありません。 (>_<)

 

 では。

 

 つよ虫

  

【目次】【前話】