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動画をUPしました。3.7 沼田から鎌原までの輝虎との旅⑤

「本当に師弟の間だけですか?」

 かなり酔っている千代女が私にしつこく聞いて来ます。

 

「和歌に関しては道澄の方が私の師だ。それに道澄には呪術で何度も危ない所を助けて貰っている。道澄一人で千人力、いや、万人力だ。私は師弟ではなく、同志だと思っている」

 

「ふーん、同志ねえ。でも、輝虎様、あなた本当は一人の女として道澄様が好きなのでしょう?」

 千代女が酔った勢いで誰も口に出せなかったことを言いました。

 

「女とか男とか関係なく、道澄は私の大切な存在だ。好きも嫌いもあるか!何か文句があるのか?」

 輝虎殿が千代女を睨みました。

 

「いいえ。文句などありませんよ。でも単なる大切な存在なら道澄様は私が貰っても構いませんね?」

 千代女が私の腕を掴んで抱き着き、私は身体を引いて離れようとしました。

 

「ふん。嫌がっているだろ。道澄がお前なんかに興味を持つものか!なっ、道澄」

 輝虎殿が私に同意を求めて来ました。

 

「巫女が僧と神仏習合をしたっていいじゃないですか」

 千代女が更に擦り寄って来ます。

 

「道澄から離れろ、千代女!道澄もデレデレするな!」

 輝虎殿は怒り出して千代女と反対の私の腕を掴んで引っ張ります。



  つづく