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動画をUPしました。4.1 浅間山での龍蛇との対決⑥

「それが上手く行けば、同じように諸国に傀儡を作り、亡者により全てを支配するつもりであった」

 下半身が蛇の女性が語りました。

 

「あなたは戦乱の世を変えるため、生者に祀られるより、死者を操ることを選んだのですか?」

 道澄さんが問いました。

 

「そうだ!最早人間どもに任せられん」

 

「確かに未だ争い続ける人間は愚かです。しかし道に迷い、過ちを繰り返しながらも、人間自身で必ず解決できるます」

 

「お前たちで醜い戦乱を終わりにできるのか?」

 下半身が蛇の女性が訊ねました。 

 

「できる!私が倒れても必ず誰かが後を継ぐ」

 輝虎様が力強く答えました。

 

「この時代にコノハさんが来て、未来があることを示してくれました。あなたが亡者を操らなくても、私たちが戦乱を治めます」

 

「そうか、いいだろう。私を二度も追い詰めたお前が言うのであれば、暫く様子を見てやろう。道澄、お前はこの戦乱の世を最後まで見届けよ!呪いは解いてやる」 

 

 下半身が蛇の女性は龍蛇に姿を変え、光を放って消えて行きました。

 

「道澄、退治し損なったな」

 輝虎様が言いました。

 

「いいえ。輝虎殿のお陰で、退治以上の成果がありました。コノハさん、これでアキさんは目を覚ましますよ」

 道澄さんが輝虎様に答えた後、私に優しく声を掛けてくれました。



  つづく