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動画をUPしました。4.2 上野での別れと相模での目覚め③

 夕暮れ時に見慣れた屋敷に着くと、家の中にはアイの隣に元気なアキの姿がありました。

 

「コノハ、お帰り」

 

「アキ、ただいま」

 

 その晩、私たちは道澄さんも含めて夕食を頂きました。

 

「蛇神の退治はどなたがしたんですか?」

 アイが訊ねて来ました。

 

「実は道澄様が水神切りの刀を借りようとされたら、持ち主の上杉輝虎様が加勢をしてくれたんです」

 二郎さんが興奮気味に答えました。

 

「えっ、上杉輝虎様?じゃあ、輝虎様が蛇神を退治されたんですね」

 

「いえ、それが違うんです。道澄様が蛇神と話をされると、蛇神がアキ様の呪いを解いてくれたんです」

 二郎さんがアイに答えの続きを言いました。

 

「道澄様、この度は私のためにありがとうございました」

 アイと二郎の会話にアキが続きました。

 

「いえ、当然です。元は私が頼んだ三増の餓鬼悪霊を祓うため、アキさんに協力して頂いたことが原因ですから。本当に目覚めることができて良かったです」

 道澄さんは笑顔で応えました。

 

「アキ、眠っている間はどんな夢を見た?」

 私はアキに訊ねました。

 

「それがコノハになった夢だった。細かいことは忘れてしまったけれど、雪山をスキーという道具で滑ったのは楽しかった」

 

「アキはこっちとあっち、どっちがイイ?」

 

 

  つづく