気が付くと私はベットの上で寝ていました。ただ見慣れた自分の部屋ではありません。私はまだ夢なのかと思いましたが、隣にはベットが二つ並んでいて、セキナ姉さんと今にもベットから落ちそうなセオリさんが寝ていました。
「おはよう」
私は目を開けたセキナ姉さんに声を掛けました。
「おはよう。コノハ、早起きね」
「姉さん、ただいま」
「えっ、ただいまって…」
セキナ姉さんは布団から起き上がりました。
「どうしたの?こんな朝早くから」
セオリさんが目を覚ましました。
「セオリさん、おはようございます。やっと目が覚めました。私の中にいたアキは戦国時代に帰りました」
私は二人にそう答え、部屋のカーテンを開けました。窓の外には川場村のホテルの庭が広がっています。
セキナ姉さんとセオリさんは私のことをとても心配してくれていたようで、とても喜んでいます。私たちは着替えた後で朝食会場に向かいました。
「コノハさん、おはよう。気分はどう?」
テーブルには鏡の泉で私の手を引いてくれた男性が先にいて、私に声を掛けてくれました。
つづく