1.5 いきなりビックエアの大会に参加? ④

「えっ、何のこと?」

 ヒマリには意味が分からなかった。

 

「ツキハとの再会だよ。運命を感じる」

 

「運命?」

 

「あんな可愛い子とスキー場で再会、もう運命でしょ。シビレるよ」

 ユウヤはウキウキして足取りは軽かった。

 

「ツキハが好きなの?」

 ヒマリはぶっきら棒に尋ねる。

 

「あぁ、タイプだね」

 ユウヤは隠しもしない。

 

「ふ~~ん。そう」

 全然関心がないようにヒマリが会話を締めた。

 

 

 ユウヤが乾燥室のドアを開けると、そこではスキーウェアのツキハが待っていた。

 

「お待たせ!」

 ユウヤがツキハに声を掛ける。

 

「シゴくわよ!覚悟して」

 ツキハは不敵な笑みで応えた。

 

「やだな。寒いし・・・」

 とヒマリが呟いたがスルーされ、他の二人は外に出る準備を始めた。

 

 

 三人はナイターの灯りに照らされてカクテルに彩るゲレンデに向かって行った。ツキハとユウヤがスキーを担いで並んで歩き、ヒマリが後からついて行った。

 

 ヒマリは去年の夏のツキハとの出会いを思い返した。

 

 

  つづく

 

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