私は教員免許に必要な単位を取得するために通信制の大学に科目等履修生として入学しました。
  
 入学式のようなものはありませんが、合格決定後に説明会がありました。
  
 受講科目の選択や、テスト結果や単位取得の状況確認など、事務手続き全般はWebから行います。手続きを終えてしばらくすると、自分で選択した科目のテキストとレポート提出用の表紙が送付されて来ました。
  
 テキストは相当な量です。そして、単位を得るにはレポートとテストの両方で合格する必要があります。
   
 ただ、レポートがテキストだけで済むことはまずありません。与えられたテーマに沿う参考文献を探して読み、それをベースに考察する必要があります。書く量もかなりあります。レポートは表紙を付けて郵送し、しばらくするとチェックを受けたレポートに合否が加筆されて送り返されて来ます。
   
 一方、テストの方はマークシートなら楽なのに、記述問題です。そして日程が決まっていて、時間を作って大学に出向いて受ける必要があります。
   
 一科目づつ、レポートとテストをクリアして単位を取る。そういうやり方もあると思いますが、必ずしもセットで進める必要はありません。このため私は、まずレポートを優先することにしました。
   
 対象の科目は、教員資格認定試験の勉強も兼ねるため、教職全般と認定試験で受験予定の科目が中心です。そして、半年で受講する科目のレポートを一通り書き上げて合格を貰い、それからテストを受け始めました。
   
 通信教育でもテストは大学構内の教室で受けますが、雰囲気は学生時代そのものでした。キャンパス内をウロチョロするのはとても楽しかったです。年齢は若い方が多いとは言っても、私と同世代と思える方もチラホラ見掛けました。
   
 学問は、年齢に関係なく、自分がその気になればいつでもできる。改めてそう思いました。
   
 が、その作戦の見直しが必要になりました。
   
 私は、教員資格認定試験と関連し、ある決断をすることになりますが、それはまた次のお話で。
 

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