一度目の挑戦では1次に合格し、2次試験は実技の試験で不合格という結果でした。
  
 二度目の挑戦は、実技の科目を変更せず、図工のままで挑みました。
  
 試験対策としては、論述は参考文献を読む、体育実技はサッカー、バスケ、鉄棒、マットの練習をする。図工実技は基礎を文献で確認した上で、デッサンをひたすらする。
  
 そうして、2度目の挑戦をしました。
  
   
 論文は、作文が得意なので今回はバッチリでした。
  
 実技ですが、図工はお題を見て「机の上を描くだと?しまった!デッサンしていないテーマだ」と焦りました。構図をどうするか、結構悩みました。
  
 この図工、1度目も2度目も受験をしている時には採点基準がさっぱり分からないままでした。試験終了後に見渡しても、自分の作品と比較して、スゴイ上手いとかキレイな絵はそんなにありません。なぜ点が出ないのか、私には当時は理解できませんでした。
  
 でも今では分かります。私は水彩画であって、鉛筆淡彩画の鉛筆デッサンを疎かにしていました。鉛筆で表現すべき部分を色で補ってしまっていました。
  
 体育ですが、サッカーはリフティングではなく、ドリブルのタイム計測でした。バスケはパスを受けてからのレイアップシュート、鉄棒の内容は同じ、マット運動はなく、表現としてダンスがありました。
  
 ダンスは、お題を与えられ、数名づつ、体育館内に仕切られた枠内で数分間のパフォーマンスをするというものです。
  
 はっちゃけてやるしかありません。やりました。
  
 そして結果発表がありました。
  
 論述(生活):90点
 実技:図工50点、体育70点・・・本当にギリギリでした
 口述:A
  
   
 そして、11月中旬の平日、「指導の実践に関する事項に関する試験」が、東京学芸大学附属竹早小学校でありました。
  
 平日なので会社は計画年休としました。
  
 この試験は、実際の授業の観察と指導案の作成や討議など2日間で5つの課題が出されますが、欠席をしたり、課題を放棄しなければ落ちることはない試験です。
  
  
 そして、12月24日付けで、東京学芸大学より、小学校教員資格の合格証書を頂きました。
  
 翌年、書類を揃えて某県の教育委員会を訪れ、小学校教員免許を発行して貰いました。この免許には有効期限がありますが、定期的に更新講習を受ける必要があります。しかし、皮肉なもので、教育関係の仕事に就いていないと受講できません。
 ただ、期限が切れても講習を受ければ復活します。
  
  
 さて、次回最終話として、某県の採用試験受験の顛末です。教員資格認定試験は「広く一般社会に人材を求め」ですが、現実はそうではなかったと思い知ることになりました。
 

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