4.2 あの時の知られたくなかったこと ①

 土曜日は日曜日に開催されるスキー・ビックエア競技の出場登録締め切りと、大会と同じ環境を使った公式練習の日だった。

 

 締め切り時点で、ジュニアは男子が10名、女子が4名の出場登録があった。大会本番では、ジュニア男子は4名が午後の決勝に進出、ジュニア女子は午前の予選が決勝を兼ねることになった。

 

 ヒマリとユウヤは、ツキハをコーチ役として公式練習が始まるまで、昨夜使った小さなキッカーで練習を繰り返しながら大会で使う技を考えていた。

 

 

 大会のジャンプ台として使うキッカーは大中小の3種類だった。大会前の申告では、小キッカーをジュニアの半数程度が使用する予定で、残りのジュニアは中キッカーを使用する予定だった。

 

 そして、お昼少し前の11:30から公式練習が始まった。

 

 公式練習の時間は、ジュニア用の時間が決まっている訳ではなく、大人たちと一緒だった。最初はスタートをしてから踏み切る直前で止まり、スピードと高さをチェックする。次に何も技をせずにストレートにジャンプして飛距離をチェック。その次からが技の練習になる。

 

 中キッカーの待機列にヒマリたち三人はゼッケンを付けて並んでいた。一方、ハルト、ミコト、ミスズは、列に並ぶ前にコーチの前に集まってアドバイスを受けていた。

 

 

  つづく

 

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